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[2025_02_01_03]「40人学級」と揶揄された火山研究者 10年でどれだけ増えたか(毎日新聞2025年2月1日) | ![]() |
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参照元
07:00 世界有数の火山国、日本。しかし研究者は少なく、「40人学級」とやゆされたこともあった。 先細りに歯止めをかけようと、2016年度に始まったのが、「次世代火山研究者育成プログラム」。来年度に10年間の最終年度を迎えるが、育成は進んだのだろうか。 手薄だった防災体制 「あと10年たてば、火山研究者のほとんどが定年を迎えてしまう」。10年代、火山研究者のコミュニティーにあった危機感を、西村太志・東北大教授(火山物理学)はこう語る。ほとんどが40代終盤以降の世代で、30代はほとんどいなかった。 1977年の有珠山(北海道)噴火、91年の雲仙・普賢岳(長崎県)の火砕流など70〜90年代に火山災害が相次いだころ、大学の火山研究者のポストは増えていた。しかし01年以降は全国的に目立った火山活動が無く、04年の国立大学法人化で運営費交付金が削減されたこともあって、大学のポストは少ない状態で固定されてしまった背景があった。 活火山は日本に111あり、常時観測が必要な火山も50ある。しかし各火山の「かかりつけ医」のように常駐できる研究者はわずかで、防災体制が手薄になっていた。また、各大学に所属する火山研究者は専門が限られ、「さまざまな分野を融合して学んでいくべき時代に合っていなかった」と西村教授は言う。 そんなさなか、14年9月に63人の犠牲を出し「戦後最悪の火山災害」となった御嶽山(長野・岐阜県境)噴火が発生する(後略) |
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