[2025_10_02_04]「余裕持った工程を」 規制委・山中委員長(東奥日報2025年10月2日)
 
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「余裕持った工程を」 規制委・山中委員長

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 原子力規制委員会の山中伸介委員長は1日の記者会見で、六ヶ所再処理工場(六ヶ所村)の認可審査を巡り「余裕を持ったスケジュールで審査会合に臨んでほしい」と日本原燃に求めた。原燃は9月29日の審査会合で、当初目標としていた11月の説明終了は困難と説明していた。
 山中委員長は、再処理工場は使用済み核燃料を化学処理する国内唯一の商業用施設で、原発にはない特有の課題があることから、規制側にとっても「課題の発掘や議論の成り行きをなかなか見通せないところがある」と余裕ある工程の必要性を強調。一方で、審査は順調に進んでいると報告を受けたとし、「事業者のスケジュール感、評価の仕方などに問題があったとは認識していない」と語った。
 原燃は、説明の計画を見直し、次回の審査会合で示す方針。配管の破損などで水があふれる「溢水」などの説明が残されており、山中委員長は「今後も厳正に審査を続けていく」と話した。
 (加藤景子)
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