[2025_10_08_03]浜岡原発1号機 原子炉解体に着手 2号機に続き国内2例目(静岡新聞2025年10月8日)
 
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浜岡原発1号機 原子炉解体に着手 2号機に続き国内2例目

 08:35
 中部電力は7日、廃止措置中の浜岡原発1号機(御前崎市佐倉)で原子炉本体の解体撤去工事に着手したと発表した。国内の商業炉の中で、原子炉領域の解体に着手したのは同原発2号機に続き、国内2例目。

 中電によると同日、1号機では核燃料が装荷されていた原子炉圧力容器の上ぶたを取り外した。2号機も3月に原子炉本体の解体が始まった。いずれも2035年度までに原子炉圧力容器内の設備などを撤去し、42年度までの廃止措置完了を目指している。
 浜岡1、2号機は09年度に廃止措置に入った。原子炉の解体撤去は、廃止措置計画の全4段階ある工程のうち第3段階に該当する。原子炉圧力容器内の設備は現在も放射能汚染レベルが高いため、作業員の被ばく防止対策や安全管理を徹底した上で、遠隔ロボットなどを使って切断していくという。

 ただ、原子炉本体の解体によって発生する低レベル放射性廃棄物の処分地は決まっていない。処分地が決まらなければ廃炉作業の行き詰まりが懸念されている。中電は「処分先が決まるまで建屋内で安全に保管する」としている。
 浜岡1号機は1976年3月に営業運転を開始し、2009年1月に運転終了した。
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