[2024_10_12_02]もんじゅ廃炉へ 中断作業を再開 福井、1年ぶり(東奥日報2024年10月12日)
 
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もんじゅ廃炉へ 中断作業を再開 福井、1年ぶり

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 日本原子力研究開発機構は11日、廃炉作業中の高速増殖炉もんじゅ(福井県敦賀市)で、原子炉内の中性子遮蔽体などを取り出す作業を再開した。機器の不具合により、約1年間中断していた。
 不具合は昨年10月25日に発生。遮蔽体などを炉外燃料貯蔵槽からつり上げて洗浄する工程中、一部の機器が異常を検知し、作業を中断した。誤って遮蔽体だけでなく「移送ポット」と呼ばれる入れ物も一緒につかんだことが原因。今年1月に洗浄槽から遮蔽体とポットを回収。9月以降は再開に向け、機器の点検作業を進めてきた。
 再発防止策として、遮蔽体の重さとつり上げた際の実測値を確認することも示した。もんじゅの廃炉作業は全4段階あり、機構は2031年度までとする第2段階の工程への影響はないとしている。
 また機構は同日、燃料を冷やすために使われた放射性物質を含まないナトリウムの搬出方法など具体的な作業内容を盛り込んだ計画への変更を原子力規制委員会に認可申請した。
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