[2024_09_21_04]柏崎原発の核燃料 搬出人で反対集会 新潟24日、むつ26日(東奥日報2024年9月21日)
 
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柏崎原発の核燃料 搬出人で反対集会 新潟24日、むつ26日

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 9月中の使用済み核燃料搬入を予定する中間貯蔵施設(むつ市)を巡り、市民団体「核のゴミから未来を守る県民の会」は26日午前10時ごろから、搬入港近くの同市・関根浜海岸で緊急集会を開催する。一方、使用済み核燃料が運び出される東京電力柏崎刈羽原発が立地する新潟県の市民団体は、搬出作業に反対する抗議集会を24日午前に、同原発近くの柏崎市内で開く。

 むつ市での中間貯蔵は、使用済み核燃料を原発の敷地外で最長50年保管する国内初の事業。関根浜海岸での緊急集会後、市民団体は事業を担うリサイクル燃料貯蔵(RFS、むつ市)までデモ行進する予定。共催する使用済核燃料搬入反対現地実行委員会の栗橋伸夫事務局長は、最長50年後の確実な搬出について「最低限、そこはきちんとすべきと言い続けたい」とした。
 RFSは10月に先送りした事業開始に向け、使用済み核燃料を入れた金属キャスク(貯蔵容器)1基を9月中に搬入し、最終の検査などを実施する予定。
 政府、東電は同原発の早期再稼働を目指しており、柏崎市の桜井雅浩市長は再稼働の前提として、使用済み核燃料の保管量を減らすことを求めている。新潟県の市民団体の共同代表は「再稼働ありきの核燃料輸送は承知できない。最終処分場もないのに一方的に送り付けるのもおかしい」としている。
    (佐々木大輔)
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