| [2026_01_19_16]柏崎刈羽原発再稼働「容認」発言の新潟県・花角知事は「県民に信を問う」たのか?(週刊金曜日2026年1月19日) |
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09:10 新潟県の花角英世知事は11月21日、東京電力柏崎刈羽原発(以下、KK)6号機の再稼働を容認すると表明した。KKは2007年の新潟県中越沖地震で火災や液状化、数千件の不具合で停止後、11年までに再稼働を始めたところで、福島第一原発(1F)事故後に再停止した原発だ。運転経験のない人材が半数にのぼる。 【写真】週刊金曜日写真ギャラリー 新規制基準の適合審査に合格したのは17年だが、1F事故を起こした事業者であるだけに、原子力規制委員会が事業者としての適格性を問い、東京電力は20年10月、保安規定に1Fの廃炉を「やり遂げる」との文言を盛り込んだ。 その裏で20年9月、社員が他人のIDカードで中央制御室まで侵入する事件が起きた。翌21年1月に報道で明らかになり、同4月になって原子力規制委員会が核燃料の移動禁止を命じた。追加検査を経て23年12月に命令を解除した。 残る手続きは地元自治体の同意のみだったが、柏崎市、刈羽村は再稼働容認を表明する一方、花角知事は「県民に信を問う」と態度を保留。そこで、県民15万人以上が県民投票条例の制定を求めた。県民投票こそが「民意を確認する重要な機会」だという理由だった。 ところが今年4月、県議会は条例案を否決。花角知事は市町村首長との意見交換、公聴会、県民意識調査を行ない、確認のために「信を問う」と繰り返した。公聴会は公募人数を限定し、産業団体などを招いた。県内30市町村長との意見交換は非公開だった。 意識調査の対象は、県民人口約213万人に対して1万2000人(@半数は30市町村、A半数が原発から30キロ圏内の9市町村の住民)。有効回収率は60%以下で8000人強だった。 それでも、KK6、7号機の「再稼働の条件は整っているか」と問われて、@もAも6割が「そうは思わない」か「どちらかといえばそうは思わない」と回答。「どのような対策を行ったとしても再稼働すべきでない」は「そう思う」が「どちらかといえばそう思う」も含めて@もAも4割を超えた。 つまり、県民投票を退けても、再稼働に反対する強い気持ちを持つ人が4割、再稼働の条件は整っていないと考える人が6割だったことが示されていた。 条件は整っていない! 再稼働の条件が整っていないのは、県民意識の問題だけではない。 6号機では、6月に行なった検査で、燃料をコントロールするための制御棒に不具合があったことを7月に発表。原因究明は未了のまま、予備品と入れ替えただけだ。 また、1F事故後にできた新規制基準のうち、テロ対策施設については原子力規制委員会が安全神話に陥り、完成期限に経過措置を設けている。6号機のテロ対策施設は31年9月まで完成しないが、経過措置の切れる29年9月までは稼働できる。 6号機の欠陥と住民の不安を札束で蹴散らすように、東電の小早川智明社長は10月16日の県議会で、地域活性や防災のための1000億円を10年にわたり拠出すること、6号機再稼働後に1、2号機の廃炉を検討することを表明した。 KKの保安規定には、1Fの廃炉を「やり遂げる」と書いてあるが、福島第一廃炉推進カンパニーの小野明プレジデントはそれを反故にするかのように「建屋解体」は決まっていないと公言している。 にもかかわらず、花角知事はなぜ再稼働を容認できるのか。知事の目は節穴か? まさのあつこ・ジャーナリスト |
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