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[2025_09_02_01]釧路湿原の“メガソーラー”事業者に工事中止を勧告 北海道(NHK2025年9月2日) | ![]() |
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参照元
15:36 北海道の釧路湿原の周辺で工事が進む「メガソーラー」と呼ばれる大規模な太陽光発電施設について、北海道は必要な知事の許可を得ないまま開発が進められていたとして、事業者に対し2日、工事の中止を勧告しました。 国立公園の釧路湿原では、周辺の森林で、太陽光パネル6600枚を使った「メガソーラー」と呼ばれる大規模な太陽光発電施設の工事が大阪の事業者によって進められています。 森林法では、民間が管理する森林に太陽光発電施設をつくる際、土地の広さが0.5ヘクタールを超える場合は、知事に開発許可を申請することが定められています。 事業者は、現場の森林は法律が定める広さに満たないとして、知事の許可を得ないまま工事を進めていましたが、道と釧路市が8月に現地調査を行ったところ、開発面積が知事の許可が必要な0.8ヘクタール余りに上ることが分かったということです。 このため、道は事業者に対して2日、工事の中止を勧告しました。 今後、事業者には開発した土地を元に戻すか、知事に開発許可を申請するか、いずれかの対応が求められます。 林野庁は、全国の森林で太陽光発電施設の開発が相次ぐ中、3年前に法令を改正し、開発の要件を厳格化しています。 このメガソーラーの工事を巡っては、環境保護団体などから、国の特別天然記念物のタンチョウや天然記念物のオジロワシの生息環境に影響するという声も上がっています。 浅尾環境相「国としてどのような対応ができるか検討」 北海道の釧路湿原の周辺で大規模な太陽光発電施設「メガソーラー」の建設が相次ぎ、国の特別天然記念物のタンチョウなどの生息環境への影響を懸念する声があがる中、環境省は環境保護の観点などから対応策を検討しようと、1日から職員を釧路湿原が立地する自治体に派遣し、課題や要望の聞き取りを行っています。 環境省などによりますと、1日は釧路市の鶴間秀典市長などと面会し、国に対して、環境への影響がでないよう規制を強化する法律の整備などの要望を受けたということです。 浅尾環境大臣は2日の閣議後の会見で「いずれの自治体も、環境配慮が十分ではない太陽光発電施設の建設問題への対応に苦労していて、国に対して制度的な検討を含め対応を求めていることが確認できた。関係する法律を所管する省庁が多岐にわたることから、地域の意見を関係省庁にも共有し、国としてどのような対応ができるか検討していきたい」と述べました。 大阪の事業者「今後の対応検討していく」 一方、北海道から中止の勧告が出された大阪の事業者は取材に対して「今回の勧告は工事の全体ではなく、一部に対してのものだと認識している。今後、具体的にどう対応するかを検討していく」とコメントしています。 |
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KEY_WORD:太陽光-発電_: | ![]() |
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