[2024_01_05_11]2024年1月5日 令和6年能登半島地震による志賀原子力発電所の影響について(第5報)(北陸電力2024年1月5日)
 
参照元
2024年1月5日 令和6年能登半島地震による志賀原子力発電所の影響について(第5報)

 04:00
                  2024年1月5日
                  北陸電力株式会社
 志賀原子力発電所は、1、2号機とも定期検査により停止中であり、外部電源や必要な監視設備、非常用電源、冷却設備等については機能を確保しており、発電所に設置しているモニタリングポストの数値に変化はなく、外部への放射能の影響はありません。
 本日までに、全域にわたる巡視点検を行い改めて安全上問題となる被害がないことを確認するとともに、早期に対応が必要な処置※1について完了しました。引き続き詳細な点検を継続し、発電所の安全確保に努めてまいります。
 また、今後余震が発生することが想定されることから、新たな被害が発生した場合は速やかにお知らせいたします。

 ※1 使用済燃料貯蔵プール飛散水のふき取り、変圧器の漏えい油の回収 等
 これまでお知らせした事象以降、新たに確認した被害状況等について、以下のとおりです。
 なお、1月2日にお知らせした2号機主変圧器からの絶縁油漏えいについては、本日、漏えいした絶縁油約19,800リットル(水分も含め約24,600リットル)の回収が完了しました。漏えい量が想定(約3,500リットル)より増えた要因は、当初、漏えい箇所より高い位置にあるコンサベータ(油劣化防止装置)内の保有量のみの漏えいを想定していましたが、変圧器本体等の一部も漏えい箇所より高い位置にあり、この範囲にある絶縁油も合わせて漏えいしたことによるものです。(添付資料1)

(1)1号機所内変圧器及び1号機主変圧器の放圧板の動作(添付資料2、添付資料3、添付資料4)
 地震発生時に1号機所内変圧器及び1号機主変圧器の放圧板が動作していたことを確認しました。これは、地震により変圧器内部の油が揺れることで、内圧が一時的に上昇し、放圧板が正常に動作したものです。この事象に伴う油漏れはありませんでした。

(2)物揚場埋立部の舗装コンクリートの沈下発生(添付資料5)
 物揚場の埋立部において、地震の影響により舗装コンクリートが沈下し、段差が発生していることを確認しました。今後、詳細に状況を確認し補修する予定です。

(3)1号機放水槽及び1号機補機冷却排水連絡槽防潮壁の基礎の沈下発生(添付資料6)
1号機放水槽※2及び1号機補機冷却排水連絡槽の周囲に津波対策として自主的に設置した鋼製の防潮壁(高さ4m)の基礎の一部が、地震の影響により数cm程度沈下していることを確認しました。今後、詳細に状況を確認し補修する予定です。

※2 1月2日お知らせ済「1号機放水槽防潮壁の傾き」

(4)1号機高圧電源車使用箇所付近の段差発生(添付資料7)
 1号機高圧電源車使用箇所付近の道路に数cm程度の段差が発生していることを確認しました。当該場所は、緊急時に高圧電源車を配置する位置ですが、近傍の別の場所に配置しても支障なく対応できるため影響はありません。

 本件につきましては国及び石川県、志賀町等関係自治体に連絡しています。

 また、これまでお知らせした点検内容は別紙1のとおりです。

添付資料1 2号機主変圧器 漏油量想定について
添付資料2 1号機 所内変圧器の放圧板動作 概要図
添付資料3 1号機 主変圧器の放圧板動作 概要図
添付資料4 1、2号機 単線結線図
添付資料5 物揚場埋立部の舗装コンクリート沈下 概要図
添付資料6 1号機 放水槽及び1号機 補機冷却排水連絡槽防潮壁の基礎の沈下 概要図
添付資料7 1号機 高圧電源車使用箇所付近の段差 概要図

別紙1 これまでお知らせした点検内容

以 上

(中略)

添付資料1 2号機主変圧器 漏油量想定について


(中略)

添付資料2 1号機所内変圧器の放圧板動作 概要図


(後略)

KEY_WORD:アーク放電火災_:能登2024-変圧器の耐震性向上が必要_:NOTOHANTO-2024_:SIKA_: