[2024_06_29_04]「執拗に問い詰められ…」応札予定業者に情報漏らす 原子力機構、職員2人を停職処分(東京新聞2024年6月29日)
 
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「執拗に問い詰められ…」応札予定業者に情報漏らす 原子力機構、職員2人を停職処分

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 日本原子力研究開発機構は28日、一般競争入札で応札予定業者に不適切な情報を漏らしたとして、40代の主査級男性職員を停職1カ月、30代男性職員を同14日、この2人の管理監督者の40代課長級男性職員を戒告のいずれも懲戒処分とした。業者から私的な利益は得ていないという。
 入札前の5月に関係者からの通報で発覚し、入札は停止した。原子力機構によると、停職処分を受けた2人は4月から5月にかけ、応札予定業者1社に対し、別の応札予定業者1社の社名や技術審査の結果などを漏らした。
 対面で問い合わせを受けた際、複数回にわたって口頭で漏らしたといい、聞き取り調査に「執拗(しつよう)に問い詰められて話してしまった」などと説明している。

 ◆「原子力の安全性に影響するものではない」と原子力機構

 原子力機構は入札内容の詳細は明らかにしていないが、研究所で使う物品製作に関する契約で、原子力の安全性などに影響するものではないとしている。
 原子力機構は「非常に重く受け止めている。全従業員を対象に業者と接触するルールやコンプライアンスを教育し、再発防止を徹底する」とコメントした。(長崎高大)
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