[2024_06_12_02]「東海第2 うごかさないで」 手賀沼で脱原発集会150人参加 「どこでも安心して住める権利を」(東京新聞2024年6月12日)
 
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「東海第2 うごかさないで」 手賀沼で脱原発集会150人参加 「どこでも安心して住める権利を」

 11:50
 茨城県東海村の日本原子力発電(原電)東海第2原発の再稼働に反対する「東海第2原発いらない!手賀沼集会」が9日、千葉県我孫子市の手賀沼畔で開かれた。市民グループのメンバーら約150人が参加、東京電力福島第1原発事故がもたらした不条理な差別の訴えに耳を傾け、東海第2原発の運転差し止め訴訟の今後について報告を受けた。(林容史)

 我孫子や柏、松戸など東葛6市の脱原発や東日本大震災の被災者支援など7つの市民グループが呼びかけ、初めて開催した。2022年には柏市内を行進し、市民に脱原発を訴えた。
 手賀沼公園の集会で、「さようなら原発」あびこの加藤マリ子代表が「国内ワーストの水質だった手賀沼を市民も協力して浄化してきたのに、原発事故で放出された放射性物質が今も沼の底から検出される。どこでも安心して住める権利を訴えたい」と話した。
 福島第1原発事故で、8歳の時に福島県いわき市から家族で東京都内に「自主避難」した福島原発被害東京訴訟原告の大学生鴨下全生(まつき)さん(21)は、訴訟の意見陳述で述べた内容を紹介。転校先の小学校で温かく迎え入れられたものの、東電が避難者に賠償金の仮払いを始めたことが報じられると、クラスメートからひどいいじめを受けるようになった。鴨下さん一家は指定区域外からの避難で、賠償金が支払われないにもかかわらず、「金を返せ」などと責められた。
 鴨下さんは「一番つらかったのは放射能が降ってきたことではない。口封じのように賠償金を握らせたことが人々の分断や差別につながり、被害者を苦しめてきた」と訴えた。
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