[2024_05_29_04]島根原発1号機 廃炉作業「第2段階」に移行(NHK2024年5月29日)
 
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島根原発1号機 廃炉作業「第2段階」に移行

 16:11
 松江市にある島根原子力発電所1号機の廃炉作業は「第2段階」に移行し、放射線管理区域の中で、原子炉周辺の設備の解体に向けた作業が29日から始まりました。
 中国電力が2017年から進めている島根原発1号機の廃炉作業は、これまで放射線管理区域の外で行われていましたが、新たに管理区域の中で、原子炉周辺の設備の解体を含む「第2段階」の作業が始まり、報道各社に公開されました。
 原子炉建物の内部では、作業員が解体した設備などを収納する容器を運び入れ、保管エリアの設営にあたっていました。
 1号機をめぐっては、廃炉完了の時期を当初より4年遅らせて2049年度に変更するとした中国電力の計画が、5月17日、国の原子力規制委員会に認可されています。
 中国電力は、第2段階となる今後12年間で、原子炉に給水するポンプや原子炉圧力容器の圧力を下げる設備などの解体や撤去を進め、2036年度からは、原子炉本体の解体を含む「第3段階」に移行する計画です。
 中国電力によりますと、廃炉に伴って生じる廃棄物はおよそ18万トンと推定され、このうち、放射性廃棄物は全体の4%にあたる6000トンと見込まれています。
 中国電力島根原子力本部の吉川正克広報部長は「気を引き締めて放射線の管理に努め、地域の皆さまに安心してもらえるよう安全第一で作業を進める」と話していました。
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