[2024_03_08_04]東通原発 地震の揺れ強さ「基準地震動」おおむね了承 規制委(NHK2024年3月8日)
 
参照元
東通原発 地震の揺れ強さ「基準地震動」おおむね了承 規制委

 18:21
 東通村にある東北電力東通原子力発電所の再稼働の前提となる国の審査で、想定される地震の揺れの強さ、「基準地震動」について、東北電力が示した内容が8日、おおむね了承されました。
 これで審査は1つの大きな山を越えたことになりますが、依然として再稼働の時期は不透明な状況が続いています。
 東北電力東通原発は、13年前の東京電力福島第一原発の事故のあと運転を停止していて、再稼働の前提となる原子力規制委員会の審査が10年前から続いています。
 8日開かれた国の原子力規制委員会の会合では、想定される地震の揺れの強さ、「基準地震動」についての審査が行われました。
 この中で東北電力は、原発周辺の地質調査などを踏まえて最大規模の揺れを、運転停止前に設定した450ガルのおよそ1.6倍にあたる700ガルとして説明し、原子力規制委員会はこの内容をおおむね了承しました。
 東北電力によりますと、東通原発では今回の基準地震動の設定によって、施設の耐震工事などの大がかりな追加工事の必要はない見込みだということです。
 また、想定される津波の高さについては、原発の敷地の海抜13メートルより低い最大12.1メートルとする内容が先月の審査でおおむね了承されていて、再稼働の前提となる審査は8日で1つの大きな山を越えたことになります。
 ただ、原子炉などが入っている建物や配管などの設備に想定される地震の揺れが実際にどのような影響を与えるかを検討する審査などが残っていることから、依然として再稼働の時期は不透明な状況が続いています。
 審査会合のあと、東北電力は「残りの審査項目への対応も含め、今後も新規制基準の適合性審査に適切に対応してまいりたい」とコメントしています。
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