[2024_02_10_37]2024能登半島地震の実態_志賀原子力発電所_津波に備える_山崎久隆_P43(たんぽぽ2024年2月10日)
 
参照元
2024能登半島地震の実態_志賀原子力発電所_津波に備える_山崎久隆_P43

 14:43
[ 動画先頭:1:14:23〜 ]
[ レジュメ参照元 ]
 それから津波の高さの想定は7.1メートルで、これが笹波沖断層の活動によって起きる津波です。敷地高さ11メートルあります。その上に4メートルの防潮堤を立てて、合計15メートルの津波対策をしています。
 従来の津波の高さというのは、昔のバックチェックの時には5メートルだったのを新規制基準の中で、7.1メートルにあげましたよということを言ってるんです。
 寄せ波で7.1メートル、高さ15メートルの対策を取った。
 引き波の問題、これは-4.0メートルを想定しています。よって、2号機の取水口の深さは6.2メートルあります。海底の6.2メートルのところに、取水入り口があるわけですから、逆に言えば4メートル引き波ならば、まだ2.2メートルの差があるということになるんです。
 けれども、問題なのは、このエリアでは、全く隆起を想定してない。輪島のような4メートルの隆起があったらどうなるか、分かりますよね。4メートル隆起して4メートル引いたら、8メートル下がってしまう。
 これはアウトです。8メートルも海面が下がってしまったら、取水口が露出しますので、あの輪島の沖合で見ているような海岸線がずっと沖合いに行ってしまって、そこに砂浜が広がっている、あの状態と同じことになるので、ぽっかりとそこに取水口が見えてますね、そういう状態になります。
 今度は寄せ波がくるわけですね。その時に、この場合は7メートルの寄せ波に対して、4メートル隆起していれば、その3.1メートルの津波になるので、原発の津波対策的には有利なんですが、寄せ波というのは土石流です。
 そうするとこんな取水口は、たちまち埋め立てられてしまうので、結果的に使いものにならなくなる。もう寄せ波のすさまじさ、土砂をどれだけ運んでくるかというのは、東日本大震災で経験したとおりです。
 しかもこの辺に土砂が海底に溜まっているところですから、それが一気に押し寄せてくるので、取水口が埋め立てられてしまう。
 そういう問題になるので、浜岡原発の場合も、同じことが想定されるので、海底に巨大なピットを作っていて、埋め立てられないぐらい大きな、要するにプールのような構造物を海底に作っています。
 さすがにそれでも埋め立てられるんじゃないか、という問題あります。志賀原発の場合も、実はそういう構造に、これちょっと四角いですよね。
 構造にはなってるんですけど、というふうに私は思います。


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