参照元
関電高浜1号機、ポンプに傷 出力抑制で業績10億円打撃
　18:10
　関西電力は31日、1月下旬に発覚した高浜原子力発電所（福井県高浜町）1号機での給水ポンプの不具合について、溶接部に傷を確認したと発表した。出力を抑制して点検しており、現時点で経常利益に10億円のマイナス影響が出るという。今後メーカーとも協力して調査を進める考えだ。
　関電は1月21日に高浜1号機のポンプから蒸気漏れを確認し、22日に出力を40%に落として点検を始めた。蒸気漏れが起きていたポンプで溶接部に長さ約35ミリメートルの傷を確認したほか、別の箇所にへこみもあったという。水漏れの量が通常より多かった別のポンプについては、異常が認められなかった。出力を上昇させる時期のメドは現時点でたっていない。
　同日発表した2023年4〜12月期連結決算は、売上高が前年同期比8%増の2兆9980億円、最終損益が3510億円の黒字（前年同期は1244億円の赤字）だった。24年3月期の業績予想は据え置いた。