[2023_11_24_05]東京ドーム約390個分 富士山噴火で懸念される火山灰の処理(毎日新聞2023年11月24日)
 
参照元
東京ドーム約390個分 富士山噴火で懸念される火山灰の処理

 06:30
 富士山が大規模に噴火すると、首都圏(東京や神奈川、山梨など8都県)の道路などに大量の火山灰が降り積もることが想定されている。復旧に向けての第一歩は、道路に降り積もった火山灰の除去だ。それは、どれくらい大変なのだろうか。

 降灰量の想定は約4・9億立方メートル

 「(火山灰の量は)東日本大震災の災害廃棄物量の約10倍、平成7(1995)年の1年間に全国で発生した建設発生土とほぼ同量である」
 政府の中央防災会議の作業部会が2020年に発表した、富士山の大規模噴火時の降灰対策に関する報告書の一節だ。
 1707年の宝永(ほうえい)噴火と同じ規模の大噴火が起きて大量の降灰が2週間続くだけでなく、西南西の風が強く吹いて降灰が東京都を直撃する場合、首都圏と静岡県には計約4・9億立方メートル、東京ドーム約390個分の量の火山灰が降り積もると予想されている。
 大量の火山灰が道路や住宅地などに降り積もるとなると、生活への影響はかなり大きい。例えば、道路に10センチ以上の火山灰が積もると、二輪駆動車は通行できなくなる。道路の火山灰を放置したままでは、電気や通信などのライフラインの復旧が妨げられる。
 毎日新聞が入手した政府の内部資料では、火山灰の除去を巡る大きな課題が…(後略)
KEY_WORD:富士山_:HIGASHINIHON_:HOUEI_: