[2023_11_23_05]志賀原子力発電所事故想定 氷見市で住民たち参加し訓練(NHK2023年11月23日)
 
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志賀原子力発電所事故想定 氷見市で住民たち参加し訓練

 12時33分
 石川県にある北陸電力の志賀原子力発電所で、地震で外部電源が失われ、放射性物質が外に漏れ出したという想定で大規模な訓練が行われ、氷見市(ひみし)では、住民たちが参加し、避難ルートや放射性物質の除染方法などを確認しました。
 この訓練は、内閣府や富山県、石川県などが合同で実施したもので、震度6強の地震で志賀原発2号機の外部電源が失われ、原子炉の冷却ができなくなり放射性物質が漏れ出したという想定で行われました。
 一部が原発から30キロ圏内に入る氷見市では、今回初めて「ふれあいスポーツセンター」を会場に訓練が行われ、住民を対象に放射性物質が付着していないかを調べるスクリーニング検査などが行われました。
 このうち駐車場では、放射線を検知するゲートモニターやサーベイメーターを使用して、避難車両の検査が行われました。
 また、施設内では身体が放射性物質で汚染されていた場合を想定して、簡易的な除染を行う方法などを確認していました。
 志賀原発で事故が起きた場合、氷見市の一部の地域では、住民が指定の場所でスクリーニング検査を受けた上で、県内のほかの自治体などに広域避難する計画になっています。
 県危機管理局の中林昇次長は「施設の広い敷地を有効に活用して訓練ができたと思います。今後課題などを関係機関と共有し精度の高い対応に繋げていきたい」と話していました。
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