[2023_10_26_06]ロシア軍無人機、ウクライナ西部の原発標的か…ゼレンスキー氏「防空システム強化が重要だ」 (読売新聞2023年10月26日)
 
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ロシア軍無人機、ウクライナ西部の原発標的か…ゼレンスキー氏「防空システム強化が重要だ」

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 ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は25日の演説で、同日未明のロシア軍によるウクライナ西部フメリニツキー州への無人機攻撃が同州の原子力発電所を標的にした可能性が高いとして、ロシアを非難した。関連施設の窓が割れ、20人が負傷したという。原子炉の被害はなかった模様だ。
 イラン製自爆型無人機「シャヘド」が攻撃した。爆発の衝撃や残骸の落下で原発は被害を受け、放射線の監視施設が一時停電したという。国際原子力機関(IAEA)のラファエル・グロッシ事務局長は声明で懸念を表明した。
 ゼレンスキー氏は演説で「原発への攻撃はウクライナにとって防空システム強化がいかに重要かを示すものだ」と述べた。
 米政策研究機関「戦争研究所」は24日、露軍が23日にキーウ州を攻撃した際、ロシア製の新型長距離無人機「イタルマス」を初めて使った可能性があると分析した。シャヘドよりも安価に製造でき、軽量なため探知や撃墜が困難だという。
 一方、タス通信は25日、米国がウクライナに供与した長射程地対地ミサイル「ATACMS」2発を露空軍が初めて撃墜したと伝えた。ATACMSに対する迎撃能力をアピールする狙いがあるとみられる。ウクライナ軍は17日、露軍占領下のウクライナ南・東部の飛行場で、露軍ヘリコプターをATACMSで破壊したと発表していた。
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