[2023_10_16_06]東海第2原発防潮堤に施工不良 原電、6月から一部工事中断(毎日新聞2023年10月16日)
 
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東海第2原発防潮堤に施工不良 原電、6月から一部工事中断

 20時52分
 日本原子力発電は16日、東海第2原発(茨城県東海村)で建設中の防潮堤に施工不良があり、6月から一部の工事を中断していると発表した。2024年9月を予定していた安全対策工事完了時期への影響は「精査中」としている。
 原電によると、防潮堤は全長1・7キロで、津波対策として24年9月完成予定。くいを打ち込めない取水口部分約80・6メートルを、地下50メートルの鉄筋コンクリート造りの柱で支える構造になっている。
 6月の点検で施工不良を発見した。柱の表面部分にコンクリートが十分充てん(じゅうてん)されず、複数のくぼみが生じていたほか、鉄筋も複数箇所でゆがんでいた。原電は、土が入り込んでコンクリートの充てんが足りなくなったり、土砂を掘削する装置が鉄筋に当たって変形したりしたと推定している。
 原電は「強度への影響は確認中」とし、必要な補修工事を調べている。4カ月発表しなかった理由は「原因を調査していたため」と釈明している。工事関係者の情報提供を受けた共産党茨城県委員会が16日に告発の記者会見を開くことを、13日から予定していた。【木許はるみ】
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