[2023_09_29_07]中国の禁輸措置の影響 陸奥湾内のナマコ漁すべての漁協が自粛決定「中国向けの買い手がいない」(青森放送2023年9月29日)
 
参照元
中国の禁輸措置の影響 陸奥湾内のナマコ漁すべての漁協が自粛決定「中国向けの買い手がいない」

 18:18配信
 中国の禁輸措置を受け県漁連が各漁協に自粛を要請した来月のナマコ漁です。
 ナマコの主産地である陸奥湾の11の漁協が漁の自粛を受け入れ県内すべての漁協で来月のナマコ漁を見送ることになりました。
 陸奥湾内の11の漁協でつくるむつ湾漁業振興会はきょう緊急で役員会を開きました。
 非公開の役員会では、おととい県漁連が県内27の漁協に対して要請し結論がまとまらなかった来月のナマコ漁の自粛について話し合いました。
 話し合いの結果、ナマコの主産地である陸奥湾内の11の漁協が来月のナマコ漁を自粛することでまとまりました。
 おととい結論を持ち帰った蓬田村漁協は理事会を開いて自粛を受け入れました。

 ★蓬田村漁協 福井明彦組合長
 「買い取り業者もいないので、それで納得して(自粛と)なりました、これからはどうなるか先行きは少しまだわからない状況ですが現在のところ10月は禁漁という対応で足並みをそろえてやるつもりでいます」

 ★むつ湾漁業振興会 立石政男会長
 「きょう決まったのはとりあえず10月のことで10月は禁漁全部、処理水を放出したときから、たいへんだなと思っていたけれど案の定こうなった(中国向けのナマコを)買う人がいないということは、とってもどうしようもならないわけですからあとは相談をしながらやっていく」
 県によりますと去年県内で水揚げされたナマコは646トンで、このうち陸奥湾沿岸の市町村が608トンと9割以上を占めています。
 またジェトロ青森によりますとナマコの輸出総量のおよそ30トンのうち7割にあたる22トンが中国向けの輸出でした。
 県漁連の二木会長によりますと来月ナマコ漁を行う予定だったのは陸奥湾内の漁協だけで、今回の決定で県内全すべてで来月のナマコ漁の自粛が決まりました。

 ★県漁連 二木春美会長
 「休業に同意してくれてこれが1つでも反対すればこれからまた問題も出るし、みなさんのおかげで足並みをそろえてこれから(補償の交渉を)進めていく」
 県漁連の二木会長は東京電力との損害賠償の交渉を速やかに進めていきたいとしています。
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