[2023_09_12_05]4時間、紛糾し…核ごみ調査受け入れ請願採択、その時対馬市議会は(毎日新聞2023年9月12日)
 
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4時間、紛糾し…核ごみ調査受け入れ請願採択、その時対馬市議会は

 14:59
 原発から出る高レベル放射性廃棄物(核のごみ)の最終処分場の候補地選定に向けた文献調査受け入れの可否を巡って、賛成、反対派双方から請願が提出された長崎県の対馬市議会。12日の定例会本会議では、調査受け入れを求める請願が採択されたが、議会は終始紛糾。傍聴席に詰めかけた約40人の住民らが熱心に推移を見守った。
 開会前には反対の請願を出した市民団体のメンバーら約15人が議会の玄関前に集まり、「STOP! 核ゴミ」と書かれたカードを首から下げ、抗議活動を実施。議場入りする反対派議員に「がんばれー」などとエールを送った。
 本会議は午前10時に始まったが、冒頭に行政報告をした比田勝尚喜市長が「核ごみ問題」に一切触れなかったことに反対派市議が反発。比田勝市長が休憩中の議場で「市議会での採決後、今議会中に意見を発表する」と追加説明する場面もあった。
 採決前も反対派市議が「継続審査」を求めたり、「(請願を提出している)商工会の理事を務める市議が請願審査に加わるのはおかしい」と発言したりするなど終始紛糾した。複数回の休憩を挟み、開会から4時間が過ぎた午後2時過ぎに文献調査受け入れを求める請願が採択されると、傍聴していた住民からはため息が漏れた。【城島勇人】
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