[2023_09_07_04]「反原発」の急先鋒 再エネで頭角、人脈構築―疑惑報道に「陰謀」・秋本容疑者(時事通信2023年9月7日)
 
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「反原発」の急先鋒 再エネで頭角、人脈構築―疑惑報道に「陰謀」・秋本容疑者

 2023年09月07日19時01分
 洋上風力発電事業を巡る受託収賄容疑で逮捕された秋本真利容疑者は、「反原発」の急先鋒(せんぽう)で、再稼働にかじを切る自民党内では異端な存在だった。再生可能エネルギー普及に向けた取り組みで頭角を現し、政界実力者らとの人脈を構築。一方、国会でさまざまな疑惑を追及され、周囲に「陰謀だ」と不満をぶちまけていた。
 秋本容疑者は千葉県富里市議を経て、2012年衆院選に千葉9区から出馬し初当選。国政に転身したきっかけについて、河野太郎デジタル相から「国会議員になれよ。一緒に働こう」と声を掛けられたエピソードを自身の著書で披露している。
 原発に反対の姿勢を示し、初当選の半年後には国会質問で茂木敏充経済産業相(当時)に論戦を挑んだ。福島原発の汚染水処理について質問した際には宮沢洋一経産相(同)に答弁を迫り、「自民党の質問だったよなと思い、少しあっけにとられていた」と言わせた。
 再エネ普及を目指す党議員連盟が16年に発足し、翌17年に事務局長に就任。着々と人脈を広げ、河野氏のほか、母校法政大の先輩菅義偉前首相ら政界実力者との関係を深めた。
 競馬好きで、競馬場のVIPルームを利用しレースを観戦することも。X(旧ツイッター)には、馬と一緒に写った写真が投稿されている。風力発電会社「日本風力開発」の塚脇正幸前社長(64)と知り合い、馬主になってからは血統などにも詳しくなったという。
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