[2023_09_02_05]環境中のトリチウム測定について_資料4-2(経済産業省2023年9月2日)
 
参照元
環境中のトリチウム測定について_資料4-2

資料4−2
環境中のトリチウム測定について
・環境トリチウムの分類
・トリチウムの分析法
トリチウムとは(3H , T)
■水素の同位体
■β壊変して3He
(平均エネルギー 5.7 keV)
半減期 12.3 年
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 3Hは低エネルギーβ線放出核種であるため、ヒトへの影響を考える場合は体内摂取、すなわち内部被ばくを考慮する。
 国際放射線防護委員会(ICRP)が提示している3Hの線量換算係数(Sv/Bq)は、吸入および経口摂取のいずれの場合も、その化学形により大きく異なっているので、
環境中の3Hの存在形態を知ることは、その挙動を知るためだけでなく、ヒトへの影響を考える上でも重要である。
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トリチウムの主な化学形
・水・水蒸気 (HTO)
・分子状水素 (HT)
・炭化水素 (CH3T)
・有機物 (OBT)
 炭水化物、脂質、核酸等
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(中略)
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まとめ
・原子力施設からの環境中への放射性物質の放出が、管理された状態で行われていることを確認するため、施設周辺のモニタリングは重要。
・環境中のトリチウムを分析するには、化学形ごとに分けて採取、前処理が必要。
・分析の前処理は、時間のかかる複数の工程があり、かつ、それぞれ熟練を要す。現在のトリチウムの濃度レベルを定量するには、さらに前処理の工程が必要。
・分析体制の構築が重要。
・分析の目標レベルによって、分析に供する量、および測定に要す時間は変化する。したがって適切な目標の設定が必要。
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KEY_WORD:汚染水_: