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野村農相、処理水を「汚染水」言い間違いで謝罪 一問一答
　2023/8/31 23:01
　東京電力福島第1原発にたまる処理水の海洋放出に関連し、首相官邸で記者団の質問に答えた際に「処理水」と言うべきところを「汚染水」と言い間違えた野村哲郎農相。31日夜に記者団の取材に応じ、謝罪と発言の撤回をした。【山下貴史】

　質疑は次の通り。
　――今回、処理水を汚染水と言われた真意と、今後についてお聞かせください。
　◆本日、記者の質問に対して、官邸で処理水を汚染水と言い間違えたことについて、全面的に謝罪して撤回をいたしたいと思います。福島県の皆さんをはじめ、これに一生懸命になっている関係者の皆様に不快な思いをさせて申し訳なかったと思っております。今回の反省を踏まえて改めて緊張感を持って、水産事業者に寄り添った対策の実施に万全を尽くしてまいりたいと考えております。

　――今回の発言に対して、相当心を痛めている漁業民の方がいます。そういう方に対して、どういうふうな言葉で謝罪されるのかと、責任をどのように取られるつもりか。
　◆今回の反省を踏まえまして、改めて緊張感を持って水産事業者に寄り添った対策の実施に万全を尽くしてまいりたいというふうに考えております。福島の皆さんをはじめ、私のこの発言をお聞きになって、大変気分を悪くされた方もたくさんいらっしゃると思いますが、不快な思いをさせて申し訳ないと、こういう気持ちでいっぱいであります。

　――確認なんですが、処理水と言うべきところを、汚染水と言い間違えたということですか。
　◆そうです。

　――今回の責任を取って、辞任とかそういうのは、進退にかかわるような問題ではないということですか。
　◆いや、今回の、だから反省を踏まえて改めて緊張感を持って水産業者に、水産事業者に寄り添った対策の実施に万全を尽くしてまいりたいと考えているところです。

　――念のためですが、汚染水とは思っていないということですね。
　◆いやいや、それはアルプス処理水とずっと言ってきたんですが、なんでそのときに汚染水と言ったのか、ちょっと私も自分で言ったということを、もう全然記憶になかったもんですから。

　――普段の会話から汚染水という言葉を使わないようにされているんですか。　◆アルプス処理水って言っているんですけれど、何でそのときに、ポッとこの汚染水っていうのが出てきたのか。中国が使っているので、そういうことを言おうと思ったのか、ちょっと頭の中、わからないんですけど、ぶら下がりだったもんですから。ゆっくり説明する、あれはなかったもんですから。時間も。

　事務方　これで終わらせていただきます。
　◆どうも遅くまでありがとうございました。ご迷惑をかけました。よろしくお願いします。