[2023_08_31_15]佐渡のナマコ取引がすべてストップ 約2億匹の先行きは 中国の輸入禁止で影響広がる(テレビ新潟2023年8月31日)
 
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佐渡のナマコ取引がすべてストップ 約2億匹の先行きは 中国の輸入禁止で影響広がる

 8/31(木) 19:30配信
 東京電力福島第一原発にたまる処理水の放出から8月31日で一週間。中国による輸入禁止措置が佐渡のあの水産物にも大きな影響を与えています。
 佐渡市真野地区にある「浦島三和」。
 ずらりと並んだ水槽で育てているのは…「ナマコ」です。

 【浦島三和 須藤由彦社長】
 「これがだいたい3か月から4か月ぐらいのナマコの種苗ですね」

 中国では高級食材として「黒いダイヤ」とも呼ばれる「ナマコ」。
 特に佐渡のナマコは肉厚で臭みがなく、美味しいということで、年間約30トンが中国に輸出されています。しかし…

 【浦島三和 須藤由彦社長】
 「中国側の方から事前に、処理水を放出する前にこういったことが危惧されると事前に通告はありました」

 8月24日、福島第一原発で処理水の放出が開始されたことを受けて、中国は日本からの水産物の輸入を全面禁止に…
 ナマコの取引もすべてストップしました。
 「浦島三和」では中国に輸出する前に佐渡の漁協などにいったん出荷。佐渡の海で育ててもらい、大きくなったところを買い戻し、輸出しています。
 多くの人がかかわることで“佐渡の特産品”にしていこうとナマコには大きな期待がかかっていました。
 現在、約2億匹のナマコを養殖していますが、社長の須藤さんはいま先行きに頭を悩ませています。

 【浦島三和 須藤由彦社長】
 「輸入禁止が解除されてこれから安全なものが食べられるというところにいくまでに価格がもとに戻るまでにはそうとう時間がかかると思います。まだここ2、3年は続くんじゃないかと考えてはいますけど」

 Q)山あり谷ありなんですね
 【浦島三和 須藤由彦社長】
 「そればっかりですよね。谷あり谷ありみたいな」

 ナマコは国内での需要が少ないため、今後はアワビなどの養殖も考えているといいます。
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