[2023_08_27_07]日本産水産物輸入停止発表で、中国の日本料理店やスーパーに「駆け込み需要」―中国メディア(レコードチャイナ2023年8月27日)
 
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日本産水産物輸入停止発表で、中国の日本料理店やスーパーに「駆け込み需要」―中国メディア

 8/27(日)8:30
 2023年8月25日、第一財経網は、東京電力福島第1原子力発電所の海洋放出が始まり、中国が日本産海産物の輸入を停止したことで中国の日本料理店に異変が生じたことを報じた。
 記事は、中国の税関総署が24日に「中国の消費者の健康を守るため」などと称し日本産海産物の輸入を即日停止することを発表したと紹介。すると上海市にある日本料理店では同日夜に30分〜1時間待ちができるほど客が押し寄せており、店で刺身を注文する客だけでなく、持ち帰り用の刺身をオーダーする客が相次いだとしたほか、同市にある別の日本料理店のスタッフも25日に「この2日間多くの客がやってきて、今晩はもう満席になっている」と語ったことを伝えた。
 また、日本料理店では「日本産食材不使用」のアピールが盛んで、ある店では「ホッキ貝やボタンエビはカナダ産、甘エビはロシア産、サーモンはノルウェー産、マグロはオーストラリア産、ウニや赤貝、貝柱は大連産」というお知らせを掲示していたと紹介したほか、これまで日本食を扱っていた店が「広東料理を始めました」と突然の「鞍替え」をするケースも出ているとした。
 さらに、日本料理店だけではなくスーパーマーケットでも日本産海産物の輸入停止を受けて海産物が爆発的に売れていると紹介。主に冷凍サーモン、冷凍銀ダラ、冷凍エビの売れ行きがよく、24日の売り上げだけで通常の1週間分に相当するほどだったというスーパー関係者の話を伝えている。
 記事はこのほか、先日団体旅行が解禁されたばかりの日本旅行の予約にも影響が出ているとし、一部の旅行会社が25日に明らかにしたところによると、24日以降に一部の客から日本ツアーのキャンセル連絡が入ったと伝え、旅行会社関係者から「団体旅行解禁で積極的な販売促進の準備をしていたが、トーンダウンは避けられない」との声が聞かれたことを紹介した。また、中国人観光客に人気だった日本ルートのクルーズ観光についても一定の影響が出る可能性があると伝えた。(翻訳・編集/川尻)
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