[2023_08_18_04]会津若松市の意見交換会での経産省高官の発言=「長期陸上保管は海洋放出に優る」 フィジー国からの発言「安全というなら、なぜ、日本国内に留め置かないのか」 中国からの発言「安全無害というなら、なぜ、日本国内の湖に流さないのか」 荒木福則(神奈川県横浜市在住)(たんぽぽ2023年8月18日)
 
参照元
会津若松市の意見交換会での経産省高官の発言=「長期陸上保管は海洋放出に優る」 フィジー国からの発言「安全というなら、なぜ、日本国内に留め置かないのか」 中国からの発言「安全無害というなら、なぜ、日本国内の湖に流さないのか」 荒木福則(神奈川県横浜市在住)

 ◎ 先月、7月6日、会津若松市で行われた汚染水に関する住民説明・意見交換会で、経産省が、「長期陸上保管は場所があれば出来て海洋放出に優る」という意味の発言をしました。
 「陸上保管が何故出来ないか」というテーマで、質問者が次のように言いました。「場所さえ確保出来れば、長期陸上保管がベストだという思いは我々と同じですね」と。
 それに対し、経産省の木野参事官が「陸上保管が出来ればそれがいい」と答えました。
 今まで、経産省は、タンク建設に3年かかるとか、浮き屋根から雨水が混入するとか些細な理由を付けて、長期陸上保管は出来ないとしてきました。
 それが、この回答で「長期陸上保管は場所があれば出来て、海洋放出より良い」と変わりました。

 ◎ 6月に、中国から、汚染水を「安全無害というなら、何故、日本国内の湖に流さないのか」、フィジー国から「安全というなら何故、日本国内に留め置かないのか」と抗議の発言が有りました。
 7月4日に出た、日本政府が頼りにしていたIAEA包括報告書では、「正当化」評価において海洋放出の全責任は日本政府に有るとされ、IAEAに責任回避されました。
 グロッシ会長が、この報告書の説明に韓国に行った時、一番怒られたことは、代替案を評価していないということでした。
 こうした中で、7月6日の会津若松市で行われた説明・意見交換会で、経産省は、「陸上保管が出来ればそれがいい。」との発言に追い込まれたのです。

◎ 続いて、同じ質問者が長期陸上保管する場所として、福島第一原発に隣接する中間貯蔵施設があると言うと、木野参事官は、「双葉、大熊町の住民の心情を考えると、復興の妨げになるタンク建設は難しい。」と言いました。
 しかし、これは違います。双葉、大熊町は、復興に希望が持てる状況ではないからです。 (以下 続く)
KEY_WORD:汚染水_:FUKU1_:中間_貯蔵施設_福井県外_: