[2023_07_27_02]次世代炉、世界で開発進展=脱炭素化への貢献強調―原子力白書 (時事通信2023年7月27日)
 
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次世代炉、世界で開発進展=脱炭素化への貢献強調―原子力白書

 内閣府の原子力委員会は27日、2022年度版の原子力白書を公表した。既存の原発より安全性を向上させた次世代型原発の研究開発が、世界的に進んでいる状況を説明。原子力利用の技術革新が進めば、電力の安定供給に加え、製鉄などさまざまな用途の活用が見込まれる水素の製造といった脱炭素化の推進に貢献するとの見方を示した。
 白書は、プラントを半地下に設置することで自然災害など外部からの衝撃への耐性を高めた「小型軽水炉」や、水素爆発が起こりにくいヘリウムガスを冷却材に使用する「高温ガス炉」などを紹介した。
 こうした原発は、天候状況で変動する再生可能エネルギーの発電量に合わせて出力を調整できるため、再エネの導入拡大にも貢献すると強調。発電時に生じる高温の熱を利用し、効率的に水素を製造する「高いポテンシャルがある」とした。
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