[2023_06_28_02]北陸電力株主総会 株主からは経営陣に厳しい意見(NHK2023年6月28日)
 
参照元
北陸電力株主総会 株主からは経営陣に厳しい意見

 北陸電力の株主総会が富山市で開かれ、昨年度の経常損益が過去最大の赤字になったことや、電気料金の大幅な値上げに対し、株主からは、経営陣の責任を問う厳しい意見が出されました。
 北陸電力の株主総会は、28日午前、富山市の本店で開かれ、株主約160人が出席しました。
 このなかでは、燃料価格の高騰で、昨年度のグループ全体の経常損益が、過去最大となる937億円の赤字となったことや、多くの家庭が契約している「規制料金」が、6月から平均で39.7%値上げされたことについて、株主から「株主も電気利用者も大きな迷惑を被り不安を感じている」などとして経営陣の責任を問う意見が出されました。
 これに対して松田光司社長は「考え得る限りの経営効率化を進めてきたが、燃料価格の高騰がその対策を上回るものとなった。株主とお客様にご負担をおかけすることになり深くお詫びします」と陳謝しました。
 このほか株主からは、石川県にある志賀原子力発電所の再稼働に反対する意見が出され、廃炉を求める議案が提出されましたが否決されました。
 出席した株主の男性は、過去最大の赤字を出したことについて「ウクライナ情勢など、やむを得ない事情のほかにも、もともとの電気料金が安かったこともあり、反動が大きくなったと思う。今後、経営陣には、長期的な計画を立てて経営を進めてほしい」と話していました。
 また、石川県から出席した株主の女性は「ほかの電力会社も電気料金を値上げしているので、自分たちが値上げしても怖くないという印象だった。私たちのお金を不要な原発の維持に流し込んでいるので、そこを先に見直してほしい」と話していました。
KEY_WORD:電力各社_電気料金_値上げ_:SIKA_:ウクライナ_原発_:廃炉_: