[2023_06_27_07]処理水放出設備、28日から原子力規制委検査 県漁連は改めて反対表明【処理水 福島の葛藤(4)】(テレビユー福島2023年6月27日)
 
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処理水放出設備、28日から原子力規制委検査 県漁連は改めて反対表明【処理水 福島の葛藤(4)】

 福島第一原発の処理水を海に放出するための海底トンネルについて、東京電力は、設備全体の試運転を問題なく終えたことを明らかにしました。
 東京電力は26日、海底トンネルを掘った掘削機を引き揚げ、処理水の放出設備の工事が完了しました。また、6月12日から行われていた真水と海水を使った試運転も26日で終了し、整備に問題がなかったことを発表しました。
 28日から3日間は、原子力規制委員会による使用前の検査が行われ、異常があった時に処理水の放出を止める緊急遮断弁と、海水を混ぜる希釈設備などを確認する予定です。
 この試験に合格すれば、放出に向けた設備面の準備が全て整うことになります。
 処理水の海洋放出に向けた動きが大詰めを迎えるなか、福島県漁連の野崎会長は27日に福島県いわき市で行われた会議で、改めて反対の意思を示しました。
 県漁連・野崎会長「我々は廃炉過程の中でこの海洋放出に反対するという立ち位置としては、ここで漁業をやめない、ずっと続けていくというのが反対の意思表示だと思っています」
 政府は6月末にも、IAEAがまとめる処理水に関する包括的な報告書をもとに、放出開始時期の具体的な検討に入る見通しです。

 ▼処理水 福島の葛藤

 処理水の海洋放出に向け、準備が大詰めを迎えていますが、関係者の理解や風評への懸念など、課題は残ったままです。TUFでは、処理水をめぐる課題や現状をシリーズでお伝えしています。
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