[2023_05_17_05]「第一原発の敷地は‥天文学的数値の放射性物質の山々である!」 福島第一原発の抱える問題点7つ 地震・津波・地すべりが襲えば、福島のみならず 日本全体に禍根をもたらすであろう 廃炉など夢のまた夢…幻想に過ぎない 石丸小四郎(双葉地方原発反対同盟)(たんぽぽ2023年5月17日)
 
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「第一原発の敷地は‥天文学的数値の放射性物質の山々である!」 福島第一原発の抱える問題点7つ 地震・津波・地すべりが襲えば、福島のみならず 日本全体に禍根をもたらすであろう 廃炉など夢のまた夢…幻想に過ぎない 石丸小四郎(双葉地方原発反対同盟)

 3月12日、「福島原発事故12年拡散する放射性廃棄物のゆくえと私たちの未来を開く」と題した集会が県内12市民団体主催で、いわき市内で開催された。
 私が発表したのが「福島第一原発の抱える問題点」であった。
 それは以下の通りである。

1.3.11短周期地震動、津波、水素爆発、炉心溶融は原子炉建屋に激しく作用している。更に2021年2月発生したM7.3、震度6強。2022年5月、M6、震度5弱の地震も深い影を落としてる。

2.建ててから52年の経年劣化、浜風、塩害、錆、腐食が重なり、建屋に入ることさえ困難な実態にある。

3.1号機の原子炉圧力容器を支えるペデスタルと、それを支持するスタビライザ(原子炉遮蔽壁と原子炉格納容器に8カ所設置されていて、地震時の水平加重を原子炉建屋に伝達することで圧力容器を安定させるための設備)の熱膨張。1,500トンの燃料プール、更には水素爆発など建屋崩壊の可能性がある。

4.第一原発の敷地は軟弱地盤・液状化・地すべりの危険性がある。同原発は「破砕帯地すべり地」に建てられたからである。

5.敷地内は天文学的数値の放射性物質の山々である。

6.新たな問題に入った汚染水問題。
・規制庁は昨年9月「ALPS多核種除去設備スラーリー安定化処理施設に関する問題点」を発出し「HIC(高性能容器)保管量のひっ迫」など4項目を提出している。
・ALPSの前処理段階で発生するストロンチウム90などドロドロの放射性物質をHICに納入できず、海洋放出の絶対条件である「二次処理」が出来なくなる可能性が高まっている。
そうなれば海洋放出は出来ないはずであり、この問題は第一原発の今後を大きく左右する可能性がある。

7.地震・津波・地すべりが襲えば、福島のみならず日本全体に禍根をもたらすであろう。
 廃炉など夢のまた夢…幻想に過ぎない。
    (2023.4.25「脱原発情報」No256 より了承を得て転載。
     発行:双葉地方原発反対同盟 責任者:石丸小四郎)
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