[2023_05_12_06]石川 能登地方“地震当分続く 津波にも注意を” 地震調査委(NHK2023年5月12日)
 
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石川 能登地方“地震当分続く 津波にも注意を” 地震調査委

 2023年5月12日 21時25分
 石川県の能登地方で最大震度6強の揺れを観測した地震から12日で1週間。政府の地震調査委員会は「地震活動が活発な状態が継続していて、この状況は当分続くと考えられる」という評価をまとめました。能登半島の北側の海域でも地震活動がみられるとして、強い揺れに加えて津波にも注意を呼びかけています。
 政府の地震調査委員会は12日、定例の会合を開き、能登地方の地震の観測データなどを分析しました。
 その結果、1週間前の今月5日に震度6強を観測した地震以降、時間の経過とともに地震活動は低下しているものの、5日の地震の前と比べると活発な状況が継続していると指摘しました。
 そして一連の地震活動には地下にある水などの「流体」の移動が関与している可能性があるとした上で、これまでの観測データから、活動は当分続くと考えられると評価しています。
 一方、今回の震源に近い能登半島の北の海底には活断層がありますが、今回の地震はこの活断層ではなく、これまで知られていない断層が動いたと見られるということです。
 また、最近は活断層の周辺を含む海域の浅い場所でも地震活動がみられていて、海底で規模の大きな地震が発生した場合は津波のおそれもあるとしています。
 地震調査委員会の委員長で東京大学の平田直名誉教授は「データを分析した結果、地下に未知の断層があると想定されていて、そこに流体があがってきた影響で地震が発生したという解釈が考えられる。海域の浅いところでは津波を伴うような大きな地震が起きるおそれもあるので引き続き注意してほしい」と呼びかけました。
KEY_WORD:石川県珠洲市_震度6強_: