[2023_04_27_02]処理水タンクの満杯時期は「24年2〜6月」に 東電が想定を見直し 海洋放出開始目標は据え置き(東京新聞2023年4月27日)
 
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処理水タンクの満杯時期は「24年2〜6月」に 東電が想定を見直し 海洋放出開始目標は据え置き

 東京電力は27日、福島第一原発(福島県大熊町、双葉町)の汚染水を浄化処理後の水を保管するタンク(約137万トン分)の満杯時期を、これまでの「2023年秋ごろ」から「24年2〜6月ごろ」へと見直したと発表した。汚染水の発生量が減ったため。処理水の海洋放出の開始は「今年春から夏ごろ」という目標は変えないという。
 東電によると、22年度の汚染水の発生量は1日当たり90トンで、前年度に比べて40トン減少。高濃度の放射性物質が残る建屋への雨水流入を防ぐ対策が進み、降水量が平年よりも2割近く少ない年1192ミリだったことも影響した。
 タンクが満杯になる時期は、平年並みの雨量で想定しても、従来より半年以上の余裕ができたという。
 東電はタンク容量が足りなくなれば事故収束作業に影響が出るとして、海洋放出の必要性を主張してきた。27日の記者会見で東電福島第一廃炉推進カンパニーの小野明・最高責任者は「廃炉を進めるには、処理水の処分は先送りできない」と述べ、放出開始の目標時期は変えない考えを強調した。(小野沢健太)
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