[2023_04_24_01]「圧力容器底に穴」と報告 東電、福島第1原発1号機(日経新聞2023年4月24日)
 
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「圧力容器底に穴」と報告 東電、福島第1原発1号機

 2023年4月24日 23:32
 東京電力は24日、福島第1原発1号機の原子炉圧力容器の底にある「制御棒駆動機構」の一部が脱落し、圧力容器の底に穴が開いているとみられると原子力規制委員会の会合で報告した。駆動機構には溶融核燃料(デブリ)とみられる塊が付着しており、東電は、事故時にデブリの熱で圧力容器に穴が開いたとみている。
 東電は、水がたまっている原子炉格納容器の内部に3月28〜31日に水中ロボットを入れて調査し、圧力容器底部を下から撮影。東電の担当者はこの日の会合で「何も見えないような黒い空間が確認できた。あるべき所に物がない」と、圧力容器の底に穴が開いている可能性を示した。
 デブリを冷却するため原子炉に入れている水が圧力容器から流れ落ちている様子が撮影されており、穴は複数あるとみている。
 東電によると、駆動機構は、原子炉の出力を調整する制御棒を圧力容器の下側から出し入れする設備。長さ約4メートルの筒の束が正常な位置から下がり、一部は格納容器の底部に落ちていた。〔共同〕
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