[2023_04_17_01]原発処理水放出でG7の“お墨付き”獲得できず ドイツ閣僚「歓迎できない」と日本にクギ(日刊ゲンダイ2023年4月17日)
 
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原発処理水放出でG7の“お墨付き”獲得できず ドイツ閣僚「歓迎できない」と日本にクギ

 東京電力福島第1原発の処理水の海洋放出に対するG7(主要7カ国)の「お墨付き」を取り付けようとしたが失敗に終わった──。
 G7気候・エネルギー・環境相会合は16日、札幌市で2日間の日程を終え、閉幕。共同声明は、「廃炉作業の着実な進展とともに、科学的根拠に基づき国際原子力機関(IAEA)とともに行われている日本の透明性のある取り組みを歓迎する」としたうえで、処理水の海洋放出についてIAEAの安全性の検証を「支持する」という内容だった。
 しかし西村康稔経済産業相は日独伊の閣僚による共同記者会見で「処理水の海洋放出を含む廃炉の着実な進展、そして、科学的根拠に基づく我が国の透明性のある取り組みが歓迎される」と説明。それに対しドイツのレムケ環境・原子力安全相が「原発事故後、東電や日本政府が努力してきたことには敬意を払う。しかし、処理水の放出を歓迎するということはできない」とクギを刺した。

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