[2023_04_13_02]原発の安全対策、G7に要請 ウクライナ・エネルギー相(東京新聞2023年4月13日)
 
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原発の安全対策、G7に要請 ウクライナ・エネルギー相

 【キーウ共同】ウクライナのハルシチェンコ・エネルギー相は11日、首都キーウ(キエフ)で共同通信の単独インタビューに応じ、ロシアによる電力施設の破壊は「100%」失敗に終わったと述べ、当面は危機を乗り切ったとの考えを示した。5月の先進7カ国首脳会議(G7広島サミット)で原発の安全確保について議論し、原子力事故を回避するための対策を打ち出すよう求めた。
 ロシアは欧州最大のウクライナ南部ザポロジエ原発を占拠。周辺の攻撃で大事故発生が懸念されている。ハルシチェンコ氏は、原発からの撤収についての交渉を始めるために、ロシアにさらに圧力をかけて制裁を科すことが必要と主張した。
 さらに岸田文雄首相が被爆地広島の出身であることに言及。広島が、ロシアや世界に対して原発の安全確保の「メッセージを打ち出すのにふさわしい都市だ」と述べた。
 ザポロジエ原発の安全確保を巡っては、IAEAのグロッシ事務局長が周辺に安全管理区域を設ける必要性を訴えている。ハルシチェンコ氏は、協議が難航しているとの認識を示した。
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