[2023_04_07_02]規制委 川内原発の現地調査終える「ひととおり確認できた」(NHK2023年4月7日)
 
参照元
規制委 川内原発の現地調査終える「ひととおり確認できた」

 川内原子力発電所の運転延長を審査している国の原子力規制委員会の委員は、7日、2日間の現地調査を終え、「確認したい事項をひととおり確認できた」とする一方で、延長の審査とは別に行われている耐震基準の見直しに伴う審査について、来年4月までに合格しなければ、「運転が停止する可能性がある」と述べました。
 川内原発は福島第一原発の事故後に法律で定められた原則40年の運転期間が、早くて来年7月に迫っていて、九州電力が申請した20年の運転延長を国の原子力規制委員会が審査しています。
 2日目となる7日の現地調査には、規制委員会の杉山智之委員など14人が参加し、重大事故が発生した際に原子炉へ冷却水を送る移動式のポンプ車などを確認したほか、対応拠点となる「緊急時対策棟」も見学しました。
 また今回の現地調査では延長申請の際に九州電力が提出した「特別点検」の結果について、原子力規制庁の職員が詳細に記録を確認したということです。
 視察後、杉山委員は「確認したい事項をひととおり確認でき、有意義な2日間だった。現場での見た経験を踏まえより適切に審査資料を確認していきたい」と話していました。
 一方、川内原発をめぐっては、ことし2月、耐震基準の見直しに伴う審査が九州電力側の準備不足で遅れていると、規制委員会に指摘されています。
 杉山委員は延長をめぐる審査への影響について、「別の審査のため影響ない」としたうえで、「延長に必要な認可の手続きを終えていても、来年4月までに耐震基準の見直しに伴う審査に合格しなければ、運転が停止する可能性がある」と述べ、九州電力側の速やかな対応を求めました。
KEY_WORD:SENDAI_:FUKU1_: