[2023_03_22_04]活火山「十和田」 小規模噴火想定した避難計画初めて示される(NHK2023年3月22日)
 
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活火山「十和田」 小規模噴火想定した避難計画初めて示される

 青森県と秋田県にまたがる活火山「十和田」について、青森・秋田・岩手の3県と市町村などでつくる火山防災協議会の会議が開かれ、小規模の噴火を想定した避難計画が初めて示されました。
 「十和田」は1000年以上前の平安時代に噴火したと記録され、のちに噴火の規模が国内最大と判明した活火山で、噴火が起きた場合、十和田湖の中心から南にかけて半径3キロ余りの範囲に火口ができると想定されています。
 22日はオンラインで火山防災協議会の会議が開かれ、青森・秋田・岩手の3県、それに28の市町村の担当者や火山の専門家など合わせて64人が参加しました。
 この中で、小規模な噴火が発生し噴石や火山灰が降ってくることなどを想定した避難計画が初めて示され、十和田市、それに秋田県の鹿角市と小坂町の合わせて178世帯340人を避難の対象としています。
 そのうえで、▽これらの地域の11か所に指定避難所を開設することや、▽利用者の避難誘導を行う必要がある宿泊施設や飲食店などを「避難促進施設」に指定して、それぞれが避難計画を作成し、訓練を行うことを義務づけることなどが盛り込まれました。
 青森県防災危機管理課の山上良一課長は「今後、さらに具体的な実行計画を市町村で作ることになるので、今回示した避難計画を基に実効性のあるものを作り、住民に周知を図る必要がある。また、中規模な噴火を想定した避難計画もできるだけ早期に策定したい」と話していました。
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