[2023_03_10_05]ロシア軍 ミサイル攻撃で“報復” 原発で一時外部電力供給失う (NHK2023年3月10日)
 
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ロシア軍 ミサイル攻撃で“報復” 原発で一時外部電力供給失う

 ロシア軍は9日、ウクライナの各地へ大規模なミサイル攻撃を行いました。南部のザポリージャ原子力発電所も攻撃によって送電線が切断され、一時、非常用の発電機を稼働させましたが、修復作業によって電力供給が復旧したということです。
 ウクライナでは9日、前線から離れた首都キーウなど各地へミサイル攻撃があり、ウクライナ側によりますとこのうち西部リビウ州と東部ドニプロペトロウシク州で市民など少なくとも6人が死亡しました。
 これに対してロシア国防省は9日、今回の攻撃はウクライナからの襲撃でロシア国内で死者が出たとすることへの報復攻撃だったと主張しています。
 また、南部ヘルソン州ではバスの停留所や住宅がロシアの戦車からと見られる砲撃を受けて、地元当局は市民4人が死亡したと発表しています。
 一方、ウクライナの原子力発電公社「エネルゴアトム」はミサイル攻撃で南部のザポリージャ原発に電力を供給する送電線が切断され、原子炉の冷却などに必要な外部からの電力の供給が一時、失われたと発表しました。
 非常用の発電機を稼働させて原発への電力供給を行っていましたが、その後、送電線の修復を行い、日本時間昨夜遅くに電力供給が復旧したということです。
 IAEA=国際原子力機関のグロッシ事務局長は「この状態を放置していれば、いつかは運が尽きてしまう」と述べ、危機感を示しています。
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