[2023_02_22_10]「運転禁止命令解除前に模擬核燃料挿入の動作確認実施へ」 なぜこのタイミングで? 柏崎刈羽原発7号機(新潟放送2023年2月22日)
 
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「運転禁止命令解除前に模擬核燃料挿入の動作確認実施へ」 なぜこのタイミングで? 柏崎刈羽原発7号機

 東京電力は再稼働を目指す柏崎刈羽原発の7号機で、核燃料を入れる機械の動作確認を始めると発表しました。原子力規制委員会が核燃料の移動を禁止している中、サイズと重さが同じ「模擬燃料」を原子炉に入れます。

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 東京電力によりますと、動作確認をするのは原子炉と使用済み燃料プールに核燃料を移動させる「燃料取替機」と呼ばれる設備です。
 実際の核燃料と大きさや重さが同じ「模擬燃料」を使い、原子炉に移動させて挿入するなどして正常に動くか確認します。
 再稼働を前に主要な設備の健全性を確認するための取り組みの一環だということです。
 柏崎刈羽原発を巡っては21年に、テロ対策の不備が相次いで発覚。原子力規制委員会は21年4月に核燃料の移動を禁止する「事実上の運転禁止命令」を出しています。
 春にも運転禁止命令を解除するか、判断が出る見通しですがその前のタイミングで核燃料を入れる機械を動かすことについて、記者からは疑問の声が上がりました。

 【柏崎刈羽原発 稲垣武之 所長】「(設備が)きちんと動いて、きちんと機能を果たすんだと、私なりに納得したいという思いがあるので、今の段階でやると判断した。(命令が解除されて)“燃料装荷ができる状態になった”、いつになるかは分からないが、その直前で(動作確認を)やって、『不具合が出ました』となれば、それは非常に我々としても問題」動作の確認は「燃料取替機」のほか、原子炉系の合わせて4つの設備で24日に開始し、3か月程度かかる見通しだということです。
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