[2023_02_22_02]東京電力柏崎刈羽原発7号機、模擬燃料使い健全性確認へ(日経新聞2023年2月22日)
 
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東京電力柏崎刈羽原発7号機、模擬燃料使い健全性確認へ

 東京電力ホールディングスは22日、柏崎刈羽原子力発電所(新潟県)7号機の原子炉系の主要な4つの設備の健全性を確認すると発表した。原子力規制委員会が事実上の運転禁止命令を出しており、模擬燃料を使う。稲垣武之所長は記者会見で「24日に原子炉を開ける。燃料移動を伴う作業はしない」と説明した。
 対象は@燃料取替機A制御棒駆動機構B主蒸気隔離弁C主蒸気逃がし安全弁の4つの設備。稲垣所長は「今の段階で機能を果たすことを確認する」と説明した。期間は「3カ月程度」という。
 燃料取替機は、燃料を原子炉と使用済み燃料プールに移動させる設備。実際の燃料とサイズや重さが同じ模擬燃料を使い、つかみ・引き上げ・移動・挿入などができるか確認する。制御棒駆動機構は、原子炉の起動時・停止時・出力制御時に電動で205本の制御棒を動かす設備。1本ずつ挿入・引き抜き操作をして正しく機能するか確認する。
 主蒸気隔離弁は、事故時に放射性物質を含む蒸気などが原子炉格納容器の外側に流れないようにするための弁。主蒸気逃がし安全弁は、主蒸気隔離弁が閉まった際に原子炉の蒸気を圧力抑制プールに逃がし、原子炉圧力を低下させ低圧注水をできるようにするための弁。
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