[2023_02_16_04]米軍三沢のF16が領海外にタンク投棄 自治体には翌日連絡 浜田防衛大臣「領海外でも迅速な情報提供されるべき」(ATV2023年2月16日)
 
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米軍三沢のF16が領海外にタンク投棄 自治体には翌日連絡 浜田防衛大臣「領海外でも迅速な情報提供されるべき」

 アメリカ軍三沢基地所属のF16戦闘機が青森県沖の領海の外に燃料タンクを投棄し、翌日まで県などに連絡がなかったことについて、県や三沢市などがアメリカ軍側に迅速な情報提供を強く要請しました。
 15日午後4時20分ごろ、アメリカ軍三沢基地所属のF16戦闘機が訓練中にエマージェンシー状態となり、搭載していた燃料タンク2個を領海12海里の外、沿岸から22キロ以上離れた青森県沖の太平洋に投棄しました。アメリカ軍側は、発生から1日経った16日午後5時ごろ、東北防衛局を経由して青森県や三沢市などに連絡しました。連絡の遅れについての説明はなく、三村知事はこうした対応に遺憾の意を示しました。

 ※三村申吾 青森県知事
 「こうした事案がくり返されることは県民に大きな不安を与え、民生の安定を損なうとともに、米軍の安全管理体制に対する不信感を増幅させるものであり、誠に遺憾です」

 また三沢市と三沢市漁協もトラブルの再発防止や迅速な情報共有などを要請しました。

 ※三沢市漁協協同組合 熊野稔(くまの・みのる)組合長
 「幸い水曜日はほっき漁が休業日だった部分と海が少し荒れていたものですから幸い一隻しか船が当日出ていなかった。何より第一報ですね、事故あったよとこの部分がね、詳細はともかくとして、なんでくれないのかなと」

 けが人や船舶への被害は確認されていませんが、地元自治体への連絡が遅れたことについて浜田靖一(はまだ・やすかず)防衛大臣は次のような認識を示しました。

 ※浜田靖一防衛大臣
 「今般のような事案(領海の外)でも発生直後から日本側に積極的に情報されてしかるべきと考えている」

 三沢基地のF16は2021年、深浦町の住宅地近くや山林に燃料タンクを誤って投棄した際にも自治体への連絡の遅さなどが問題視されました。度重なるトラブルに三沢市民は…。

 ※市民は
 「そこは責任感を持ってすぐに連絡とか対応をすばやくしてほしい」
 「何回目ですかこれ、気を付けてもらわないと我々市民は大変」

 防衛省は県や三沢市などに情報提供を行うとともにアメリカ軍側に対し、航空機の点検・整備の徹底などを要請して、再発防止を強く求めています。
 青森テレビ
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