[2023_02_09_09]玄海原発の運転「納得できない」 差し止め控訴審原告(佐賀新聞2023年2月9日)
 
参照元
玄海原発の運転「納得できない」 差し止め控訴審原告

 原発に反対する住民らでつくる市民団体「玄海原発プルサーマルと全基をみんなで止める裁判の会」(石丸初美代表)が国や九州電力に対し、玄海原発(東松浦郡玄海町)の運転差し止めなどを求めた二つの訴訟の控訴審の口頭弁論が8日、福岡高裁(久留島群一裁判長)で開かれた。原告で裁判の会副事務局長を務める江口美知子さん(73)=佐賀市川副町=が意見陳述し、原発の運転は「納得できない」と訴えた。

 江口さんは、原子力災害の避難計画には実効性がない上、原発は取り返しのつかない災禍を起こすとして「廃炉に続く道を作っておかなければ、子どもたちに申し訳が立たない」と強調した。

 国側は、耐震設計の目安になる揺れ「基準地震動」に関し、震源断層の不確かさを考慮しているとして原告の主張には「理由がない」と準備書面で反論した。
KEY_WORD:GENKAI_:廃炉_: