[2023_02_08_10]活断層ずれ、広範囲に被害 東北大教授「内陸型では相当大規模」―トルコ地震(時事通信2023年2月8日)
 
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活断層ずれ、広範囲に被害 東北大教授「内陸型では相当大規模」―トルコ地震

 トルコで6日未明(現地時間)に起きたマグニチュード(M)7.8の地震は、活断層が大きくずれ、広範囲に被害が広がったとみられる。世界の活断層に詳しい東北大災害科学国際研究所の遠田晋次教授(地震地質学)は「内陸型の地震では相当大きな規模だ」と指摘した。
 遠田教授によると、地震はトルコ南東部にある活断層「東アナトリア断層帯」で起きた。南側のアラビアプレートと北側のアナトリアプレートが衝突してひずみがたまり、断層が横ずれを起こして地震につながった。全長500〜600キロの断層帯のうち、南西側の150〜200キロ程度が動いたとみられ、広範囲に被害をもたらした。
 トルコはこれまでも多くの地震に見舞われてきた。1999年8月に北西部のイズミット周辺で、別の断層帯を震源とするM7.4の地震で1万7000人以上が死亡。3カ月後に近くで再び地震が起き、数百人の犠牲者が出た。東アナトリア断層帯を含め「1カ所で地震が起こると数年から10年で隣の断層が動くように、地震が連鎖することで知られる」という。
 現地では余震が続いており、6日午後にはM7.5の地震もあった。映像を見た遠田教授は「本震で弱った建物が余震を受けて倒れているように見える」と指摘。「救援活動などには十分な注意が必要だ」と話した。
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