[2022_11_19_04]Q&A 発表時どう行動 就寝は逃げやすい服装で(東奥日報2022年11月19日)
 日本海溝・千島海溝沿いでの地震発生時、後発の巨大地震に注意を促す制度が始まります。
 Q、導入の理由は。
 A 過去にも、巨大地震の前兆となるような地震が起きているためです。2011年の東日本大震災(M9.0)も、三陸沖でM7.3の地震があった2日後に発生しました。
 Q 今でも大きな地震が起きると、気象庁が後発地震への注意を呼びかけていますが。
 A M7級の地震でも震源地から遠いと大きな揺れを感じず、後発地震や津波に対する警戒につながらない可能性があります。新たな制度では、そうした地域も含めて、1週間集中的に備えを促します。
 Q 発表されたら必ず地震が起きるのですか。
 A そうとも限リません。内閣府は、対象であるM7以上の地震震の後、M8級以上の地が発生する確率は、100回に1回程度になるとしています。「おおかみ少年」になってしまうのではとの心配の声もありますが、内閣府は「たとえ外れても、防災意識を高める契機にしてほしい」と訴えています。
 Q 発表時はどう行動すればいいですか。
 A パニックにならず、後発地震が発生したらすぐに逃げられるように備えを進めましよう。避難経路などを確認し、寝る時はすぐに逃げられる服装がいいでしょう。靴や防寒具、必要な物を入れたリュックサックを持ち出しやすい場所に準備しておいてください。携帯電話やラジオの充電も忘れずに。緊急情報に気付きやすくするため、携帯電話の音量をアップしておくことも大切です。家族との連絡手段も決めておきましょう。
 Q 地震が起こる前に避難する必要は。
 A 事前に避難するかどうかは、住民の判断に委ねられています。高齢で避難に時間がかかるといった不安のある人は、自主的に避難すると安心です。この制度のモデルとなった南海トラフ巨大地震では事前避難の仕組みがありますが、日本海溝・千島海溝の地震はメカニズムに不明な点も多く、判断が難しいため事前避難は見送られました。
 Q 避難したい場合はどうすればいいですか。
 A 避難所の開設は自治体の判断となります。自分が住む市町村に状況を確認してください。安全な場所にある知人、親類宅に身を寄せるのも良いでしょう。
 Q 日頃からできることは。
 A 巨大地震は前触れなく起こる可能性もあります。慌てないように日々の備えが一番大切です。水や食料などを備蓄しておきましょう。家具が倒れないように固定することも重要です。地域の避難訓練に参加すれば、避難場所や経路が確認できます。
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