[2022_10_26_02]データ書き換えの「敦賀原発2号機」 再稼働審議の再開へ 原子力規制委員会(福井テレビ2022年10月26日)
 
参照元
データ書き換えの「敦賀原発2号機」 再稼働審議の再開へ 原子力規制委員会

 国の原子力規制委員会は、日本原電が安全審査の資料を不適切に書き換えたとして審査を中断していましたが、規制委員会は26日の会合で、問題の経緯や再発防止の態勢などが確認できたとして審査の再開を決めました。敦賀2号機の再稼働が妥当かどうか再び審議されることになります。
 敦賀原発2号機をめぐっては、福島第一原発事故後、国の原子力規制委員会の再稼働に向けた安全審査で、原子炉建屋の真下を通る断層が活断層かどうかを判断する議論が続けられてきました。
 しかし、2020年、地質のデータの一部を日本原電が無断で書き換えたことが発覚し、2021年8月から審査が中断されています。
 原子力規制委員会の定例会合では、日本原電による書き換えの経緯や原因に関する調査結果が報告されました。規制委員会は、審査の中断中に、日本原電に10回にわたり立ち入り調査を行い、一方の日本原電も9月に再発防止策を報告しています。
 これらの内容も踏まえて規制委員会は、「誤りや不用意な書き換えが起こらない制度が整ったと確認された」とし、敦賀原発2号機の再稼働について審査の再開を決めました。
 審査の再開によって、建屋の真下を走る断層が活断層かどうかの議論は再び始まりますが、再稼働にこぎ着けられるかどうかは不透明なままです。
KEY_WORD:敦賀原発データ書換_:FUKU1_:TSURUGA_: