[2022_10_17_01]抗議文_川内原発の運転延長申請に強く抗議する(ストップ川内原発! 3.11鹿児島実行委員会2022年10月17日)
 
参照元
抗議文_川内原発の運転延長申請に強く抗議する

 抗議文

 川内原発の運転延長申請に強く抗議する

 10月12日、九州電力は法で定められた原発の寿命40年をまもなく迎える川内原発1、2号機について、運転期間の20年延長を原子力規制委員会に申請した。
 特別点検により施設の劣化状況に問題がなく、60年時点でも健全性が確保されるとしている。
 これに対して私たちは、下記の理由から、九州電力に断固抗議し、運転延長申請の撤回を求める。
 第一に、特別点検の結果については、現在鹿児島県の鹿児島県原子力安全・避難計画等防災専門委員会において検討され、さまざまな問題点が指摘されている最中であること。その結果を待たず申請することは県民をないがしろにする行為である。
 第二に、特別点検の対象に入っていない地震、火山噴火等による危険性は、新たに中央構造線が川内原発近傍にあると田中均熊本大学名誉教授によって指摘され、あるいは火山噴火の影響が伊方原発裁判でも認定されるなど、未だに決着はついていないこと。さらに、事故は常に想定外に起こるものである。何万という機器、何万kmというケーブル、150kmにも及ぶ配管を抱える原発が老朽化すれば、それだけ危険性が高まるのは当然のことである。
 20万人が流浪の民となり、未だに緊急事態宣言が解除されていない福島第一原発事故では、放射能の9割が西風により太平洋に飛散したとされる。川内原発で同様な事故があれば、9割の放射能によって鹿児島県本土は数日のうちに壊滅し、九州全土、最悪、国家そのものも崩壊しかねない事態となりうる。このような危険に目をつむり、一私企業の利益のために原発を稼働することはあってはならない。
 第三に、使用済み燃料・核のゴミの問題である。未だ処分の方法も定まらない状況で核のゴミを増やし続け、何万年もの間、未来世代に危険を強いることは、無責任極まりない行為と言わざるを得ない。
 以上により、下記を要求する。

       記

一、川内原発1、2号機の運転延長申請を直ちに撤回すること
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