[2022_08_30_07]刈羽村で原発の重大事故想定した“夜間避難訓練” 住民もヘリに搭乗し手順確認【新潟】(新潟総合テレビ2022年8月30日)
 
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刈羽村で原発の重大事故想定した“夜間避難訓練” 住民もヘリに搭乗し手順確認【新潟】

 東京電力・柏崎刈羽原発の重大事故を想定し、新潟県刈羽村で夜間のヘリを使った避難訓練が初めて行われました。暗闇の中の訓練で住民たちは避難の手順などを確認しました。
 29日、刈羽村で行われた夜間の避難訓練。長岡市を震源とする震度6強の地震により、原子力災害が発生したという想定で行われました。

 【自衛隊】
 「搭乗口は狭く、若干の坂になっております。転倒しないように注意してください」
 また、道路への被害のほか、翌日に警報級の大雨が見込まれることから夜間にヘリコプターで避難するという内容で、刈羽村の住民12人が訓練に臨みました。

 【記者リポート】
 「停電している想定ということで、公園内の明かりは全て消されています。こうした暗闇の中を、これから住民の方々が慎重に歩いて、ヘリの場所へと向かっていきます」
 職員に誘導されながら暗闇の中を進むと、陸上自衛隊のヘリコプターが公園に到着。住民たちはヘリコプターに乗り込み、実際に離陸し、避難する手順を確認しました。

 【住民】
 「暗くてあまり(ヘリの)中の様子までははっきり分からなかったけど、説明があったので、心配とか不安みたいなものはなかった」

 【住民】
 「どれだけ冷静に対応できるかが不安だが、有事のときに上手く生かせれば」
 一方、暗闇の中、高齢者や足が不自由な人の誘導や避難の実行性など課題は山積しています。

 【佐久間豊 副知事】
 「訓練に終わりはないんだということで、より実行性を高めて、また必要であれば避難計画のほうに(評価を)反映させていきたい」
 県は訓練の評価を取りまとめ、今後の避難計画に生かす方針です。
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