[2022_08_07_03]欧州最大級原発に砲撃「壊滅的結果の可能性」 IAEA事務局長(毎日新聞2022年8月7日)
 
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欧州最大級原発に砲撃「壊滅的結果の可能性」 IAEA事務局長

 ロシアが支配するウクライナ南部のザポロジエ原発が5日に砲撃を受けたことを巡り、国際原子力機関(IAEA)のグロッシ事務局長は6日、「原子力災害の現実的なリスクが浮き彫りとなり、極めて憂慮している」との声明を発表した。
 ザポロジエ原発は欧州最大級の原発。誰が砲撃したのかは不明で、ロシアとウクライナ双方が相手の攻撃だと非難している。放射性物質の漏えいは確認されていないが、グロッシ氏は同原発への軍事攻撃は「壊滅的な結果をもたらす可能性がある」と警告し、すべての関係者に「最大限の自制」を求めた。
 一方、英国防省は6日、ザポロジエから南西のヘルソンに至るドニプロ川沿いの地域で戦闘が激化し、戦況が「新たな局面に入りつつある」との分析を示した。ロシア軍はヘルソン奪回を目指すウクライナ軍に対抗し南部に兵力を集中。ウクライナ軍は、ロシアが2014年に強制編入した南部クリミアとヘルソン周辺を結ぶ鉄道や橋などを攻撃し、ロシア軍の補給路遮断を図っているという。【ブリュッセル岩佐淳士】
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