[2022_07_06_03]原発・天然ガスの認定支持 「グリーン」な投資先で―EU欧州議会(時事通信2022年7月6日)
 
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原発・天然ガスの認定支持 「グリーン」な投資先で―EU欧州議会

 【ブリュッセル時事】欧州連合(EU)欧州議会は6日、フランス東部ストラスブールでの本会議で、気候変動抑制などに寄与する持続可能な投資対象のリスト「EUタクソノミー」に、原発や天然ガス発電を条件付きで追加する法案を拒否する動議を反対多数で否決した。議会が法案を支持したことになり、来年1月から施行される公算が大きくなった。
 EUは温室効果ガス排出量を2050年までに「実質ゼロ」とする目標を掲げている。達成には原発、天然ガスの活用が不可欠と位置付け、「グリーン」と認定することで投資資金の呼び込みを図る。
 同法案を提案した欧州委員会は声明を出し、「多くの加盟国の気候中立への移行に役立つ現実的なアプローチを認めるものだ」と採決結果を歓迎した。
 同法案は、欧州議会の過半数か、加盟国27カ国のうち少なくとも20カ国の反対がなければ成立する仕組み。ただ、EU内では、原発や天然ガスは「持続可能ではない」などと反発する声も根強い。オーストリアなどは欧州委を提訴する構えを見せており、成立してもEU内の亀裂が深まる恐れもある。
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