[2022_06_29_05]米軍三沢司令官離任 あいさつで知事苦言/タンク投棄事故などに(東奥日報2022年6月29日)
 
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米軍三沢司令官離任 あいさつで知事苦言/タンク投棄事故などに

 米軍三沢基地司令官の任を離れるジェシー・J・フリーデル大佐が28日、あいさつのため、県庁に三村申吾知事を訪ねた。在任中には燃料タンク投棄事故など県民の信頼を揺るがす問題が相次いで発生したことから三村知事は一連の問題に苦言を呈し、再発防止を強く要請。離任時のやりとりは和やかな雰囲気で進むのが通常だが、今回は少し様相が異なる展開となった。
 冒頭「厳しく言わなきゃいけないことがある」と切り出した三村知事。昨年11月にF16戦闘機が深浦町に2個の燃料タンクを投棄した事故や、今年1月に三沢基地内から有害物質を含む消火用水が基地外に流出した問題を挙げ「こうした事故が起きたことは大変残念。県民に配慮した慎重な運用をお願いしたい」とくぎを刺した。
 一方で、三村知事は小川原湖(東北町)での米軍輸送機CV22オスプレイの訓練に関する法的根拠などが示されたことにも触れ「県の要望を真剣に受け止めていただいた」と謝意を示した。フリーデル大佐は「日米が一つのコミュニティーとして、共存共栄していく環境をつくっていくことが大切だ」と応じた。
 フリーデル大佐は2020年7月に着任し約2年間、同基地で勤務。30日の交代式を経て、米軍横田基地(東京)へ異動する。
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