[2022_06_24_06]紅沿河原子力発電所が全面稼働、中国で稼働中の最大の原発に(CGTN2022年6月24日)
 
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紅沿河原子力発電所が全面稼働、中国で稼働中の最大の原発に

 【6月24日 CGTN Japanese】中国東北部の遼寧省(Liaoning)で建設を進めてきた紅沿河原子力発電所の6号機が23日、168時間の試運転を無事に終了し、商業運転の条件が整いました。これにより、東北部初の原発であり、最大の電力エネルギー投資プロジェクトである紅沿河原子力発電所の6基のユニットがすべて稼働し、国内で稼働中の原発としては最大出力となりました。
 この原発は2007年8月に着工し、第1期工事の4基のユニットは中国広核集団が知的財産権を持つCPR1000技術を採用しており、2016年9月に全面的な商業運転を始めました。2015年に着工された第2期工事(5号機、6号機)では、さらにレベルアップした同集団のACPR1000技術が採用され、第三世代の原子力発電技術の特性を備え、安全レベルがさらに向上しました。6号機の商業運転の条件が整ったことで、第1期と第2期プロジェクトの6基合計の最大出力は671万kWを超えました。
 関係者によりますと、2013年の1号機の稼働以降、同原発の運転中のユニットは高水準の安定性を維持しています。2022年5月末現在、5基の発電ユニットの46の主要な指標が国際的に卓越した水準を満たして指標全体の80%を占めています。これら主要指標は世界原子力事業者協会(WANO)が制定し公表しているもので、世界の原子力発電分野において、ユニットの安全性を評価する共通の指標になっています。
 紅沿河原発の6基のユニットの年間発電量は480億kW時に上ると見込まれ、遼寧省全体の電力使用量の20%に相当します。同規模の石炭火力発電所と比較すると、標準炭の消費量1452万トン、排出二酸化炭素量3993万トンを削減し、これは10.8万ヘクタールの植樹に相当します。
 (c)CGTN Japanese/AFPBB News
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